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根管治療の痛みってどんな痛み?しない方がいいって本当?

2024.10.19 お知らせ

根管治療は、虫歯が進行して歯の神経や根の内部に炎症や感染が広がったときに行う治療です。患者さんの中には「根管治療は痛い」というイメージを持っている方も多いかもしれません。しかし、実際のところ、現代の歯科治療では痛みを最小限に抑える技術が進んでおり、適切な治療を受ければ、強い痛みを感じることはほとんどありません。

この記事では、根管治療の痛みの原因や治療方法、そして根管治療を行わない場合のリスクについて詳しく説明します。また、根管治療を避けてインプラントや入れ歯などの選択肢についても紹介し、それぞれのメリット・デメリットを比較していきます。

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目次

1. 根管治療が必要となる歯の痛みの原因とは?
2.根管治療は痛い?
3.根管治療を行わないリスク
4.根管治療の代替手段:インプラントや入れ歯
5.根管治療を受けるメリット
6.結論

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1. 根管治療が必要となる歯の痛みの原因とは?

根管治療が必要になる主な原因は、虫歯が歯の内部に深く進行し、神経や根の部分にまで達してしまうことです。虫歯によって歯の内部にある神経や血管が感染し、炎症を引き起こすと、ズキズキとした強い痛みが生じます。この痛みは、神経が細菌に感染した結果として起こる炎症反応によるものです。
また、虫歯が進行すると、歯根の周囲に膿がたまり、歯茎が腫れることがあります。これも痛みの原因の一つです。膿が溜まると歯茎が腫れ、圧迫されるため、痛みがさらに増すことがあります。

2.根管治療は痛い?

根管治療自体は、麻酔を使って行うため、ほとんど痛みを感じることはありません。治療の際には、歯の内部にある感染した神経や細菌を徹底的に除去し、歯の根の中をきれいに洗浄します。その後、根の内部に薬剤を詰め、感染が再発しないように処置します。
治療後、一時的に軽い痛みや違和感を感じることはありますが、これは治療による炎症が徐々に治まる過程で起こるものであり、通常は数日〜1週間以内に消えることがほとんどです。歯科医師が処方する鎮痛薬を服用することで、痛みを抑えることができます。

3.根管治療を行わないリスク

根管治療を行わない場合、感染がさらに進行し、歯全体や周囲の組織に広がるリスクがあります。感染が広がると、歯を抜かざるを得ない状況になることもあります。さらに、感染が顎の骨にまで及ぶと、インプラントや入れ歯などを入れる際に問題が生じることがあります。
感染が全身に広がる可能性もあり、特に免疫力が低下している場合は、より深刻な健康問題を引き起こすリスまクがあります。そのため、早期に適切な治療を受けることが非常に重要です。

4.根管治療の代替手段:インプラントや入れ歯

根管治療を避ける選択肢として、インプラントや入れ歯が考えられます。これらの治療法は、歯を抜いた後に失った歯を補うための方法です。しかし、これらの方法にはメリットだけでなく、デメリットもあります。

インプラント

インプラントは、失った歯の代わりに人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。インプラントは見た目も自然で、しっかりと噛むことができるため、多くの患者さんにとって魅力的な選択肢です。
しかし、インプラントには手術が必要であり、骨の状態が良くない場合や、全身的な健康状態が良くない場合には適さないことがあります。また、インプラント治療には時間がかかり、複数回の通院が必要です。費用も比較的高額になるため、慎重な検討が必要です。

入れ歯

入れ歯は、インプラントに比べて手術が不要で、比較的短期間で装着できるため、痛みや時間的な負担が少ないという利点があります。また、費用もインプラントに比べて低く抑えられることが多いです。
しかし、入れ歯にはフィット感や噛む力に限界があり、使用中に違和感を感じることもあります。また、入れ歯を引っかける歯が虫歯になったり喪失するリスクが上がることが分かっています。

5.根管治療を受けるメリット

根管治療の最大のメリットは、自然な歯を保存できることです。歯を抜かずに感染部分を取り除き、適切に治療することで、歯の機能を長期的に維持することができます。天然の歯は噛む力やフィット感が優れており、他の代替手段に比べて違和感が少ないです。
また、根管治療を行うことで、炎症や感染が治まり、歯の痛みや腫れが解消されます。これにより、健康な口腔環境を取り戻すことができます。

根管治療の流れと時間

根管治療は複数回の通院が必要な場合があります。最初の診察では、虫歯や感染の進行状況を確認し、治療計画を立てます。その後、麻酔をかけて歯の内部を清掃し、感染した部分を取り除きます。この際、歯の根の中にある細菌や死んだ神経組織をきれいに除去します。
次に、歯の根の中に薬を詰めて仮の詰め物を入れます。この仮の詰め物は、次回の治療までの間に歯を保護する役割を果たします。最後に、根管内を最終的に封鎖して治療が完了します。
治療全体の時間は、歯の状態や感染の進行具合によって異なりますが、通常は2〜3回の通院が必要です。

6.結論

根管治療は、適切な治療を行えば、痛みを最小限に抑えながら歯を保存できる非常に効果的な治療法です。治療を避けることで、歯の喪失や健康リスクが高まるため、早めの治療を受けることが推奨されます。
インプラントや入れ歯といった代替手段もありますが、自然な歯を保存できることのメリットは大きく、根管治療は多くの患者さんにとって最適な選択肢となるでしょう。歯の痛みや腫れ、感染が疑われる場合は、早めに歯科医院に相談し、適切な対処法を選びましょう。